「語源でわかった!英単語記憶術」を読んでいます
図書館から、「語源でわかった!英単語記憶術」(著:山並 陞一 文春新書)を借りて、黙々と読んでいます。
- 作者: 山並陞一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: 新書
- 購入: 7人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
表題を見ると記憶術の話かと思ってしまいますが、この本は、英単語集というより新書という形で、単語の語源を丁寧に解体して読みやすくしてくれている本です。私自身、語源をたどる単語関係の本を読むのは二冊目なので、こうした読み物タイプの本は刺激的に感じます。
大学入試にこれまで使われた英語の単語約6000語のうち約9割が語源のはっきりした単語だそうです。しかも全体の8割は100の語源で整理することができるとのこと。ですので、100語程度の語源で、大学入試に出題された単語の八割を覚えることができるとのことです。この本では、実際に100の語源で英単語が整理されています。
なるほど、そう言われてみると、記憶術として活用できそうです。本書は、そんな側面もありつつ、英国の歴史をたどり、語源を見つめる本格的なスタートを切れそうな本でもあります。
たとえば、印欧語のped(ペド=足)はpedal(ペダル)、pedestrian(歩行者)、centipede(百本の足=ムカデ)、impede(足手まとい→妨げる)、podという母音が変わった形で、tripod(三脚)、podium(指揮台)というように足どりをたどることができます。
以前、nurseを(看護師、看護する、保育する)という意味だけで捉えていた時期に、ある小説で「飲み物をゆっくりと大事そうに飲む」という意味と出会いました。(おぼろげな記憶で申し訳ないのですが、Jacqueline Wilsonの小説だったと思います。)この本では、nur(授乳する)とあり、なんとなく納得がいきました。nurからnourになりnourish(栄養を与える)nurture(食べ物、育てること)・・・次々と単語がつながっていく快感、語源の探求は、語学の冒険でもあるような気が致します。
ただいま、やっと半分のP100まできました。明日はオスカー・ワイルドを読むつもりなので、ちょっとお休み。この先、仕事が詰まっておりますので、早めの更新をさせていただきました。素晴らしい本です。
(最近のできごと)
1.Keith JarrettやBill Evansに夢中です。
2.detune. 良いですね。
3.Forest 解いてトレーニング 2周目520問