Cassie Binegar

Cassie Binegar

Cassie Binegar
YL4.4　語数20000語　SSS書評
「Sarah, Plain and Tall」のPatricia MacLachlan著。
Cassieの一家は海辺の家に引っ越しました。しかし、Cassieはプライベートな場所がなく、友達の素敵な家庭とくらべて、散らかっていて騒がしくて。この家のどこにも自分の場所がないと不満に思っています。もとの生活に戻りたい。おじいちゃんが生きていたときのように。喪失感を抱えたまま現状を受け入れられないCassieですが、さまざまな人が家のコテージに訪れて、一夏で成長します。
完璧で永遠のもの。Cassieはそういったものを求めていたのですが、おばあちゃんから、変わらないものはないということ、そして、人の立場から世界を見るということを教わります。友人のMargaret Maryが花を育てるシーンがいいですね。それは、ひとつとして同じではない美しさ。いまそこにあるものは、永遠ではないからこそ、美しく愛おしいものであるということ。大切な気持ちを本からもらった感じがしました。大事な人との時間も永遠ではないですね。

1012冊3,724,355語　です。