ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

A Wild Sheep Chase

A Wild Sheep Chase

A Wild Sheep Chase

A Wild Sheep Chase
YL5.5 語数86,940語 SSS書評
村上春樹羊をめぐる冒険」英訳本、Alfred Birnbaum翻訳。
20代の最後にさしかかったある日、青春時代を一緒に過ごした鼠から手紙と写真が届く。その写真は、羊の群れが山に放牧されている、のどかな写真だった。その写真を多くの目に留まるようにして欲しいという。ちょうど広告を作る仕事をしていた“僕”は、広告に鼠の写真を掲載したところ、冒険が始まる。耳の魅力的なガールフレンドと一緒に北海道へ旅立つことになるのだった。それは、“僕”から何かを失わせる旅となる。。

日本語で読み、そして英訳本を手にしていたので、本文の味わいと英文訳の妙を楽しみながらの読書となりました。“僕”のもつ雰囲気そのままに英文で再現されていて感激の連続です。青春の終わり、手放したもの、失ったものの大きさ、心に吹き抜ける最後の寂しさ。日本語で読み終えた村上春樹の読後感そのまま感じられ、素晴らしかったです。
羊男の第一人称が“We”で、話し方もユニークだったりと、翻訳での感じがまた興味深かったです。

「Wild Sheep」で検索すると、野性味あふれるツノの立派な羊が出てきます。こんな羊に精神を支配されたら怖いですね。「Wild Sheep」で「飼いならされていない羊」という意味があるそうです。

昨年からじっくりと「ノロノロ読み」をして、なんという充実感でしょう。今日は、ついつい20%を一気読みしてしまいました。もったいなかったかしらと思いながらも止まりませんでした。涙、涙のラスト。

1191冊 7,495,322語です。