The House in the Picture and Abbot Thomas' Treasure
- 作者: M. R. James,John Milne
- 出版社/メーカー: Hueber Verlag GmbH
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: ペーパーバック
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MGR2 YL1.8 語数12000語 SSS書評
二つのお話が入っています。
「The House in the Picture」Mr.Williamsは美術館の絵を集めるため、小さい彫版画を購入したが、あまりいい絵ではなかった。しかし、時間を経るごとに、徐々に絵が変わっていく。最後に写る恐怖の絵。どんな意味があったのだろうか。
「Abbot Thomas' Treasure」考古学者が、いにしえの宝物に謎解きをしながら近づいていくが、恐怖も忍び寄る。
どちらも19世紀のゴーストストーリー。しっとりと心に忍び込む恐怖感。段々と変わっていく絵、画商も怖かったんじゃないでしょうかね。主人公と周りの友人たちが知的で、変化があると本棚へ向かい謎を究明したり、専門家に尋ねたり。学者魂を感じます。Treasureの方は、詰めの甘さが恐怖を呼ぶ結果に。オススメな一冊でした。
19世紀では、友人はlast nameで呼び(たとえばMr Garwoodは“Garwood”と)、そして、使用人はfirst nameで(たとえば“George”)呼ぶということを知りました。