Hattie and the Wild Waves

Hattie and the Wild Waves: A Story From Brooklyn (Picture Puffins)

Hattie and the Wild Waves
YL3.5　語数2559語　SSS書評
著者バーバラ・クーニーの母親をモデルにした物語。ブルックリンで暮らすHattie少女の生活の様子、ドイツ移民の上流階級である家族。使用人との心の交流。親戚一同があつまる特別な日。海辺の別荘で過ごす夏。ロングアイランドの屋敷で絵を描きながら、ひそやかに自分の夢を思い描き始めるHattieの成長。一家の変遷とHattieの、なりたい自分への目覚めが、やわらかく優しい絵で表されています。
海の絵や森の絵には、思わず息をのみ、見入りました。美しい。まずはその言葉が、ため息とともに口から何度も出てしまいます。当時の上流階級の優雅な生活、芸術から、そして館をとりかこむ自然から、至上の美を受け継いで自らがアーティストになるまでにさまざまな体験を得ます。娘からこんなふうに描かれるなんて、本当に素晴らしいことですね。