Master of the Game

Master of the Game

Master of the Game
YL7.9　語数140,485語　SSS書評

Sheldonの通算6作目。『ゲームの達人』。

巨大複合企業の老女社長、Kateは90歳の誕生日の日、死期を悟り、思いを馳せる。果たして彼女は「ゲームの達人」だったのだろうか。英国から無一文で南アフリカに渡った父親Jamieから、アフリカの一企業から巨大複合企業へと財産を拡大していったKate自身。絵描きを目指したKateの息子Tony、そのTonyの双子の娘達。4代に渡って、展開した壮大なドラマを振り返る。
父Jamieはダイヤモンドを採掘し、大金持ちになるのを夢見て、英国から南アフリカへ渡る。裏切られて生死をさまようが、友を得て大胆な方法で多量のダイヤモンドを得て、復讐の心をもって、財産を築き上げる。その娘Kateは美しさと大胆さと強靭な精神力を持ち合わせ、世界的な企業へと成長させる。Kateから企業への就職を期待された息子Tonyだったが、Tonyには貫きたい夢があった。そしてTonyの一卵性双生児の娘たち、EveとAlexandra。不穏な事件が起こり。。。

面白かった！久しぶりにエンターテイメント性溢れる大人の本に出会えた感じがいたします。駆け引きや揺さぶり、策略・工作が溢れる、スリリングなドラマです。一度手にしたらやめられないので、駆け抜けるような気持ちで読んでいました。4代にわたるドラマの一人ひとりの物語が大変個性的です。一人を読み終わると一つ時代を終えたような充実感が広がりますので、次々と読み続けることができます。

1202冊　8,291,708語　です。