Across the Nightingale Floor
Across the Nightingale Floor: Tales of the Otori Book One
- 作者: Lian Hearn
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: ペーパーバック
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Tales of Otori 1 YL5.5 語数73000語 SSS書評
Tales of Otori Trilogyの第一作。
母と義理の父と妹とTomasuは小さな村 Hidden で暮らしていたが、ある日、Tohan国を統治しているIida Sadamuに村を殲滅される。生き残ったTomasuはOtori国の統治者Otori Shigeruに助けられ、出身地を悟られないように名前をTakeoと変え、養子になる。日々訓練と学問に勤しむ彼であったが、Iida Sadamuへ復讐を心に深く誓うのだった。Shigeruの友人であり暗殺一族Tribeの出身であるMuto Kenjiは、Takeoの本当の父はTribe出身者であることを告げ、暗殺・武道の全てをTakeoに教え込む。。。
日本の地名に似た場所(Hagi・Tsuwano・Yamagataなど)が物語に出てきますが、日本の昔を舞台にしたファンタジーです。2002年度ガーディアン賞候補作。
途中、哀しい過去と悲運の少女 Kaede との淡く甘い恋物語もありますが、燃え上がる復讐心を成就しようと鍛錬を重ね身を律するTakeoの様子が痛く哀しいです。題名のnightingale Floorというのは、宿敵Iida Sadamuの城に、人が歩くと鳥(nightingale)がさえずるような音のする床が敷き詰められて、暗殺を防いでいるところから来ています。そのnightingale Floorを音無く越えて、Takeoは復讐を遂げることができるのか。。。
暗殺一族Tribeは、多分、イメージからですが、忍びの一族なのだと思います。その怪しくもしなやかな武術が、目に浮かぶようなシーンが多々ありました。そのTribe一族との逃れられない宿命があるTakeo。この先どうなるのか、気になるところです。
1175冊 5,899,478語 です。
(12/4 TribeをTohanと記載してしまい、訂正しました)