ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

The Withered Arm

The Withered Arm (Oxford Bookworms)

The Withered Arm (Oxford Bookworms)

The Withered Arm
OBW1 YL2.0 語数5863語 SSS書評
イギリスの作家トーマス・ハーディの短編小説『呪われた腕』リトールド本。
Rhoda Brookは未婚だが、農場主のLodge氏との間に息子がいる。二人は話すこともない関係であったが、Lodge氏がRhodaよりも若くて心優しくかわいらしいGertrudeと結婚した後、不思議な夢を見る。それは、GertrudeがあたかもRhodaの眠るベッドに現れて薬指の指輪を見せつけているかのような。重さを感じて、その“何者か”の腕を掴みベッドから強く離した。数日後、Gertrudeと話をしていると、夢で自分が握った腕と同じ場所に、くっきりと手の跡が。。
SSS書評やblogを拝見していて評価が低いようなので期待せずに読んだのですが、私にとっては原作を読んでみたい作品の一つになりました。人間の心に潜む嫉妬心、自覚のない残酷さ、悲しき数奇な運命。心の闇と不思議なできごとの数々。さまざまなことを暗示しているかのようです。ラストまで一気に飲み干すように読みました。これは映画にしたら良い作品になりそうなのに。一般受けしないのかしら。
トーマス・ハーディ『テス』邦訳でまず読んでみようと思いました。こうして好奇心の幅が広がるのも多読の楽しみですね。