The Withered Arm
The Withered Arm (Oxford Bookworms)
- 作者: Thomas Hardy,Jennifer Bassett
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2004/10/15
- メディア: ペーパーバック
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OBW1 YL2.0 語数5863語 SSS書評
イギリスの作家トーマス・ハーディの短編小説『呪われた腕』リトールド本。
Rhoda Brookは未婚だが、農場主のLodge氏との間に息子がいる。二人は話すこともない関係であったが、Lodge氏がRhodaよりも若くて心優しくかわいらしいGertrudeと結婚した後、不思議な夢を見る。それは、GertrudeがあたかもRhodaの眠るベッドに現れて薬指の指輪を見せつけているかのような。重さを感じて、その“何者か”の腕を掴みベッドから強く離した。数日後、Gertrudeと話をしていると、夢で自分が握った腕と同じ場所に、くっきりと手の跡が。。
SSS書評やblogを拝見していて評価が低いようなので期待せずに読んだのですが、私にとっては原作を読んでみたい作品の一つになりました。人間の心に潜む嫉妬心、自覚のない残酷さ、悲しき数奇な運命。心の闇と不思議なできごとの数々。さまざまなことを暗示しているかのようです。ラストまで一気に飲み干すように読みました。これは映画にしたら良い作品になりそうなのに。一般受けしないのかしら。
トーマス・ハーディ『テス』邦訳でまず読んでみようと思いました。こうして好奇心の幅が広がるのも多読の楽しみですね。