ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

「虐殺器官」ノロノロ読み

あらまあ!もうblogを一ヶ月もお休みさせていただいていたのですね。お久しぶりの更新になります。
頭痛がなんとも。。。調子のいいときは資格勉強をしていますが、頭痛のときは、ロキソニンでも治らないのでうずくまっています。職場と家の往復。他に世界を知らない人間のように、黙々と過ごしています。


そんな日々ですが、伊藤計劃の「虐殺器官」は残酷さが大変気に入りまして、ノロノロ読みに入りました。終盤第5章。もう終わってしまう。。読み終わりたくない。。ノロノロと楽しむ日々。
子どもの絵本を楽しむ私も「私」ですが、映画ならR指定になりそうな作品を味わうのも「私」。(もちろん残酷さを楽しむのはフィクションの中だけです。)怖さ、残酷さ、異様さ、不条理、ブラックユーモア、etc. そんなフィクションやアートに触れるのも大人の愉しみですものね。


私がそういった作品を味わうには、心と身体の体力が必須です。10数年前と比べるとフィクションを楽しめるほど元気になりました。苦しい日々、子どもの絵本で助けてもらって、ようやく大人のフィクションを味わう自分に戻れたような気がします。多読のお陰で、今の自分がいる。余裕を持って「残酷さ」を見つめることができる自分がいる。ありがたいことです。


伊藤計劃。なんと魅力的な作家さんなのでしょう。数少ない作品を大事に味わおうと思います。


(蔵出し写真 E-P2