地震から5年

東日本大震災の時、仙台の自宅で主人と手をとりあって、死を覚悟した瞬間を、今でもまざまざと思い出します。すべての家具に7％の傾斜をつけていたので、家具はひとつも倒れなかったのが不幸中の幸いです。ですが、中に入っていたお皿は、ほぼ外へ飛んできて割れてしまいました。130kgの主人の筋トレ器具が50センチ動きました。長く恐ろしい揺れでした。津波は、自宅から自転車で5〜6分のところに来たそうです。

あの恐怖を乗り越え、今、主人と二人、命あることに心から感謝し、失われた大事な方々への哀悼の意を表します。

まだうつ病を患って療養中の主人。そして、不安定ながらも一日一日を働くことができた私。前に進んでいるとはいえないですが、今できることは、二人の心に灯火を付けること。真っ暗闇の中でも少し明るい足元が見えるうちは、一歩、また一歩と探りながら進めることでしょう。

被災してきた大阪で、日々、あたたかに接してくださる皆さまに感謝です。

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