「日本人が英語をモノにする一番確実な勉強法」著・藤沢晃治

日本人が「英語をモノにする」一番確実な勉強法 (知的生きかた文庫)

「日本人が英語をモノにする一番確実な勉強法」著・藤沢晃治

図書館で借りてきました。堅実で地道な英語学習法で大変好感を持って読ませていただきました。印象的だったのは「音声語彙」が増えると面白いように聞き取れるようになる」という話。文字スペルを知っていても、音声を知っていないと認識できないので、単語の音である「音声スペル」を一緒に覚えていくことが大切とのこと。これは2年前に聞き読みをしていて、私が痛感したことなので、深く頷きながら読みました。そして、あらゆる人が反復の大切さを説き、ある人は「音読」、ある人は「多聴」、そして、酒井先生の「多読」。勉強法を説く人によって、有効な反復の方法が違いますが、この著者は「書くこと・英作文」だそうです。自分から発することを繰り返すことで、言語の習得の基礎がしっかりとできるとのこと。これは目からうろこがボロボロボロと落ちるような気持ちで読ませていただきました。書かないとだめなのでしょうか。きっと瞬間英作文も有効なのでしょうね。この本、日本人が英語学習の際に陥りやすい穴に、そっと蓋をしてくださって、しかも反復という恐ろしく退屈な作業がどんなに大切なことかが「理屈レベル脳」で理解できるので、心の支えになってくれること間違いなしです。オススメです。