ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

The Giver

The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))

The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))

The Giver
YL6.2 語数43,139語 SSS書評
少年Jonasは、規律あるルールに則りすべてがコントロールされた共同社会に住んでいる。そこには戦争も恐れも痛みもないが、人々が人生を選ぶこともない。人生の伴侶や仕事などを選ぶことがないのだ。そんな社会に少年Jonas両親と妹と住んでいた。
その社会では12歳を迎えると、一生涯の仕事を決められる。Jonasが従事する仕事は「Receiver」という、名誉な職だった。前任者の「The Giver」から、特別な「記憶」を受け継ぎ後継に伝えていく重い職務だ。
天気も色もない世界に過ごすJonasだったが、やがて「The Giver」から豊かな心と色鮮やかな世界の「記憶」を受け継ぐのだった。
ユートピアかと思われた、すべての人が幸せに過ごしているかのように見える世界。心の痛みや辛さなどがないとしても、はたしてそれは幸せな世界なのだろうか。
Jonasは、1年後に、ある思いに至る。。。

1994年Newbery Medal 受賞作 。


難しい単語がほとんどないのに、難しい。テーマの深さが児童書とは思えないほど。ラストに向かっての悲しい美しさが素晴らしいです。はらりと雪が舞う季節に、思い出して泣いてしまうかも。自分の人生を選ぶことの大切さ。全ての辛さや不安がなくなったとして、自分の人生は美しくあるだろうか。そんな思いを抱かせてくれた、至極の宝のような作品でした。少々、未消化の部分もありますが、そんな部分を胸に、また再読する日が楽しみです。

wikiによりますと、

日本では1995年に講談社ユースセレクションから掛川恭子の訳で出版された。しかしその後この講談社版が絶版となり、愛読者有志のグループ「『ギヴァー』を全国の読者に届ける会」の活動により、2010年1月、新評論より島津やよい訳の新訳版『ギヴァー 記憶を注ぐ者』が刊行された。

とのことです。愛読者が支える本というのも素晴らしいですね。


1187冊 7,174,916語です。