Christmas In Prague

Christmas in Prague (Bookworms Series)

Christmas In Prague
OBW1　YL1.9　語数4734語　SSS書評
1995年、オクスフォードの家に住むJanと妻のCarol、そしてJanの父Josef。Carolがプラハへ行くので、一緒にクリスマスをプラハで過ごすことになる。Josefはプラハで生まれたが、若い頃、故郷を離れて以来帰っていない。自分が死ぬ前にプラハへ訪れたいと思っていたが、息子にも言っていない昔の秘密があった。クリスマスの日、それぞれの人生が変わる。。
運命の出会いで、Josefの背負ってきた苦しみと悲しみがゆっくりほどけていくのに、涙がじわりと出ました。愛する人を失うことは、Josefにとってもそうですが、その親にとっても苦しいこと。Janのおばあさんの手紙が作った悲しい運命がとても胸にきます。心閉ざした一人の老人の人生、晩年のクリスマスでこんな奇跡があるのは、神様の思し召しかも、と思ってしまいました。考えるほどに味わいが深まる一冊です。