「訴える」
カタカナで書くほどの深いスランプではない「すらんぷ」のトンネルの中で、右に左に手探りで歩いていましたが、この土日で、トンネルの壁がなくなり、ふと気がつくと外に立っていました。あたりは夕暮れの雲に包まれて、やわらかな虫の音が聞こえるような、そんな静かな多読の森。山を登る間にいろいろな道があるのは、ここ数年で経験していることでした。トンネルの中にいる間は、ついそんなことも忘れてしまいます。
A Wild Sheep Chase
ただいま34%。
素敵な英訳文。うっとりと読ませていただいていますが、ひとつだけ「えー?!えー?!」と声を上げてしまった訳がありましたよ。
エレベーターに乗って下に着くまでに三回あくびをした。誰かに何かを訴えているようなあくびだったが、訴えているのも訴えられているのも僕だった。
↓
I yawned three times in the elevator on the way down. Yawns you could have built a lawsuit on. But who was there to do the suing? Who was there to be sued but myself?
「訴える」が訴訟になっちゃうなんて。おおごとですね。
(E-P2)