Washington Square
*WASHINGTON SQUARE PGRN2 (Penguin Readers Series)
- 作者: James
- 出版社/メーカー: Pearson Education ESL
- 発売日: 1999/08/04
- メディア: ペーパーバック
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PGR2 YL2.4 語数6800語 SSS書評
1800年代のニューヨーク、ワシントン・スクウェアに住む裕福な家のCatherine。けっして美人ではなく賢くもないので、男性からは声がかからない。いとこのパーティに出たとき、ハンサムなMorrisが近づいてきた。その思惑を感じ取り、父はいい顔をしない。お金のために近寄ってきたという父と、その男性との間で揺れるCatherine。。。
以前、MGR2+版で読んだときに、これは原作は読まない(読めないんだけど)と心に決めておりました。
MGR2+
PGR2版は、MGRよりも父の行動、心の動き、Catherineの辛い思い、おばの陶酔した行動がわかり、以前に読んだときよりも、この話の奥深さを感じました。
Morrisがお金目当てにCatherineに近づいてくるのをきっかけに、妻が素晴らしすぎて娘にそれを投影できなくて愛せない父、恋愛の幻想を夢見るおば、Catherineがハンサムに弱い上に、相手の真意をつかめない等、それぞれの人物がかかえる弱さや関係の問題が露見して捻じ曲がっていく感じが、私には少し耐え難い展開です。主人公が最後には受身ではなく意志をもって生きはじめるところが生き生きとした描写になっていると、もう少し読後のすっきり感が出るかも。なんて思うのですが。書かれた当時の社会を思えば、Catherineの変わっていく姿はとても魅力的なことなのかもしれませんが、つい今の時代から見てしまいます。
OBW版もあるようですが、もうこのお話はちょっと。。
919冊 2,925,115語 です。300万語通過はFrindleにできるかな。