Skylark

Skylark (Sarah, Plain and Tall Saga #2)

Skylark
Sarah, Plain and Tall 2　YL3.4　語数10475語　SSS書評
"Sarah,Plain and Tall"の続編。Maine州の海のそばの家から大草原にやってきたSarahとJacobは結婚をし、子どものAnnaとCalebと一緒にとても幸せな写真をとりました。ところがその夏、大草原はこれまでにない旱魃に。Sarahは自然の厳しさに、故郷のMaineを想います。枯れた野に火が起こり納屋が焼けて、ついにJacobは安全のため、Sarah、Anna、CalebをSarahの実家へ送り、自分は草原にひとり残ります。父を思う子供達。。
１作目以上に、お話の良さが伝わってきました。Annaの健気なSarahへの想い、子供たちの父と大草原への想い、切なる気持ちが伝わってきて感動しました。見る限り茶色に変わってしまった大草原の悲しき風景も読み込むほどに心の中に広がり、水のない恐ろしさもひしひしと感じます。最後のシーンで、この一冊が一層好きになりました。その地に住むということ。その決意と愛。結婚した女性の芯の強さを感じます。大人が読んでも素晴らしい児童書だと思います。