ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

Tea With Milk

Tea with Milk (Rise and Shine)

Tea with Milk (Rise and Shine)

Tea With Milk
YL1.2 語数1910語 SSS書評
帰国子女になった女性Masakoの物語。アメリカで生まれ育った彼女は、思春期に両親と共に日本に戻り、それと同時に、日本の茶道やお花など、着物を着て日本文化を教えられます。戦前の田舎なので、ミルクティーなどなく、自分をMayと呼んでくれる人もいません。学校では英語の先生に疎んじられ、町の人から“gaijin”と言われます。お見合いを奨められるも、自分の生きる世界を考えて大阪に出てデパートで外国人の接待をする仕事に就きます。そこでお客として来た男性と、カフェでミルクティを楽しむ仲になりました。。この話は作者の母の話で、『Grandfather's Journey』『Tea with Milk』『Tree of Cranes』の順で、アメリカへ移住した祖父の話、母の話、作者自身の話と三世代の三部作になっているそうです。。。
素晴らしい絵本と出合ったという気持ちでいっぱいになりました。自分の両親の祖国で、gaijinと呼ばれる生活。そんな中でも自分の在り方と真摯に向き合い、居場所を見つけだす女性の芯の強さに心惹かれます。心のふるさと、Homeについて考えさせられた一冊。丁度三部作の真ん中のようなので、前後の本をぜひ読みたいと思っています。