ねこじゃらしに飛びつけ*

普段モコモコと暮らしているヒツジもねこじゃらしに飛びつきたくなることがあるのです*  語数が重なりつつありますが、英語の実力は初心者。日々出合う英語の本は心の宝物です♪ 1203冊 8,355,318語  只今仕事の勉強で多読を中断しております

ねこじゃらしに飛びつけ*

Blind Willow,Sleeping Woman

Blind Willow, Sleeping Woman

Blind Willow, Sleeping Woman

Blind Willow,Sleeping Woman
村上春樹 短編集「めくらやなぎと眠る女」英訳本
YL6レベル 語数160000語くらい

この本は「The Elephant Vanishies(象の消滅)」に続いて外国の読者に向けて編まれた二冊目の短編集だそうです。序章にあるのですが、村上春樹にとって短編小説は貴重な「実験室」だそうです。作者の喜びを共にできるのは読者の最大の楽しみ。そうした意味合いでも読みがいのある一冊でした。「Firefly(蛍)」は「ノルウェイの森」、「Man-eating cats(人喰い猫)」は「スプートニクの恋人」の一部として組み込まれているそうです。そして、映画化された「Tony Takitani(トニー滝谷)」も、この本で読むことができます。いくつか大幅に書き換えたそうなので、同じものも新しい発見とともに読めるのではないでしょうか。

くすりと笑う話や涙が止まらない話もあり、多彩でしたが、特に、村上春樹さん独特の空虚感、喪失感、孤独感、雲をつかむような不思議な話が魅力的です。心のなかにぽっかり空いた穴に、涼しく美しい風が吹き抜ける。そんな体験をしました。

audibleの音声も平行して読んでいます。手元の本はイギリス英語でaudibleはアメリカ英語でしたので、比較することができて興味深かったです。
(本を読む→聞き読みで読む と2回読んでいますので、語数二倍となりました。今日明日中に聞き終えますので、聞き読みの語数も足しておきます。)

1178冊 6,398,539語 です。


(追記)
昨日書き忘れてしまいました。
「 The Kidney–Shaped Stone That Moves Every Day 」(日々移動する腎臓のかたちをした石)
こちらが素晴らしかったです。