Blind Willow,Sleeping Woman
- 作者: Haruki Murakami
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2007/07/05
- メディア: ペーパーバック
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村上春樹 短編集「めくらやなぎと眠る女」英訳本
YL6レベル 語数160000語くらい
この本は「The Elephant Vanishies(象の消滅)」に続いて外国の読者に向けて編まれた二冊目の短編集だそうです。序章にあるのですが、村上春樹にとって短編小説は貴重な「実験室」だそうです。作者の喜びを共にできるのは読者の最大の楽しみ。そうした意味合いでも読みがいのある一冊でした。「Firefly(蛍)」は「ノルウェイの森」、「Man-eating cats(人喰い猫)」は「スプートニクの恋人」の一部として組み込まれているそうです。そして、映画化された「Tony Takitani(トニー滝谷)」も、この本で読むことができます。いくつか大幅に書き換えたそうなので、同じものも新しい発見とともに読めるのではないでしょうか。
くすりと笑う話や涙が止まらない話もあり、多彩でしたが、特に、村上春樹さん独特の空虚感、喪失感、孤独感、雲をつかむような不思議な話が魅力的です。心のなかにぽっかり空いた穴に、涼しく美しい風が吹き抜ける。そんな体験をしました。
audibleの音声も平行して読んでいます。手元の本はイギリス英語でaudibleはアメリカ英語でしたので、比較することができて興味深かったです。
(本を読む→聞き読みで読む と2回読んでいますので、語数二倍となりました。今日明日中に聞き終えますので、聞き読みの語数も足しておきます。)
1178冊 6,398,539語 です。
(追記)
昨日書き忘れてしまいました。
「 The Kidney–Shaped Stone That Moves Every Day 」(日々移動する腎臓のかたちをした石)
こちらが素晴らしかったです。